夜眠れない…その理由は、季節の移り変わりかも。秋の快眠ルーティン5選

2025.10.08
OREO編集部 OREO編集部
RYT200 オンライン ヨガ
夜眠れない…その理由は、季節の移り変わりかも。秋の快眠ルーティン5選

秋の夜長、眠りのリズムが乱れていませんか?

ああ、今日も早く起きられなかった」「夜なのに全然眠くならない」そんな日は、体と心がひと息つきたいサインかもしれません。


夏の疲れが出やすい秋は、自分のリズムと向き合って整えるのにちょうどよい季節。

今回は、ヨガインストラクターが実践している快眠につながる夜の過ごし方を紹介します。

「眠れない……」秋に眠りのリズムが乱れやすい理由

秋になると「やたら眠くてやる気がなくなる…」「夜は涼しくて寝やすくなったのに眠れない」などと睡眠の問題が起きやすい季節。

まずは、なぜ秋になると睡眠リズムが乱れやすいのか考えてみましょう。

朝晩の寒暖差で、自律神経が乱れやすい

昼はまだ暑いのに、夜はひんやり。そんな気温変化が大きいのが秋。

せっかく暑さが和らいで、ようやくひと息つけるようになったのに、眠れなくなるなんて、少し残念に感じてしまいますよね。

秋は、体温を保つために自律神経がフル稼働し、知らないうちに負担がかかっている可能性があります。

自律神経のバランスが崩れると、寝つきにくくなったり、眠りが浅くなったりすることがあると言われています。

日照時間の減少で、睡眠ホルモンが減る

秋になると日が短くなり、朝日を浴びる時間が減ります。人の体は光を感じることで「セロトニン」を分泌し、夜に「メラトニン(睡眠ホルモン)」へと変換します。

日照時間が少なくなると、ホルモンのリズムが乱れ「夜なのに眠くならない」「朝がつらい」と感じやすくなると言われています。

夏の疲れが残ったまま、秋を迎えている

冷たい飲み物やエアコンによる冷え、寝不足など、夏に無理をした分の疲れは、体の奥にじんわり残っています。

秋は気温が下がることで体の巡りが滞りやすくなり、夏の疲れが表に出やすい時期と考えられます。

体がだるいやたらと眠い、逆に夜になると目がさえてしまうのは、自律神経のリズムがまだ整いきれていないサインかもしれません。

ヨガ的に見た「秋の揺らぎ」

秋は“ヴァータ(風)”のエネルギーが高まりやすい時期。乾燥し、風が強くなるように、心や体も落ち着きにくく、そわそわしたり、眠りが浅くなったりしやすくなります。

外出や行楽で過ごす時間が増える一方で、体の内側は安定を求めているのかもしれません。だからこそ秋は、グラウンディング(地に足をつける)が大切。

夜は、照明を落とし、呼吸を深め、床の感触を感じながらゆっくり体をゆるめてみましょう。

夜ヨガは、乱れやすいヴァータのエネルギーを落ち着かせ、心と体をここに戻すサポートになります。

快眠につながる夜の過ごし方を紹介

秋の夜は、少し長くて少し静か。その時間を「眠る準備の時間」として使ってみませんか?体も心もほっと緩む習慣をつくることで、自然と深い眠りへとつながっていきます。

ここでは、ヨガインストラクターが実践している快眠につながる夜の過ごし方を紹介します。

光を落として、夜を感じる

夜になっても明るい照明は、眠りを誘うホルモン「メラトニン」の分泌を抑えてしまうため、寝つきを悪くすることが知られています。

寝る1〜2時間前からは、照明を少し落としてみましょう。キャンドルのようなやわらかい光や、間接照明に切り替えるだけでも十分。最近の電気ならエコモードや常夜灯モードがついていますよね。光をゆるめることで、心も自然と静かに整っていきます。

体をあたためて、緊張をゆるめる

気温が下がる秋は、思っている以上に体が冷えています。

少し肌寒いと感じても、「まだそこまで寒くないから」と夏のままの習慣で過ごしてしまうこと、ありますよね。

体が冷えると筋肉がこわばったり自律神経がバランスを保つために休まず働き続けたりします。

結果として、体が緊張状態になり、寝つきにくさや眠りの浅さにつながる可能性があるのです。

秋の夜は、寝る1〜2時間前ぬるめのお湯で入浴したり、あたたかい食事飲み物で体を内側から温めてみましょう。

血流がゆるやかに巡り、呼吸も深まりやすくなります。「ほっ」と力が抜ける時間が、良い眠りへのスイッチになるでしょう。

呼吸を整えて、頭を静かにする

秋は行楽シーズン。夏の暑さで出かけられなかった分、予定をたくさん詰め込んでいる人も多いのではないでしょうか。

楽しい時間を過ごしたあとは、1日の終わりに体だけでなく頭の中もクールダウンしてあげたいですね。

浅く速い呼吸のままだと、心が落ち着かず、眠りに入りにくくなります。ベッドの上や床の上で、ゆっくり3秒吸って、6秒で吐く呼吸を意識してみましょう。

「吸う」より「吐く」を長くすることで、副交感神経が優位になり、自然とまぶたが重くなっていきます。呼吸のリズムが整うと、気持ちも穏やかに静まっていくでしょう。

がんばらない夜をつくる

スマホを見ていると、新しいことややり残したことが次々と頭に浮かんで、つい調べたり、連絡を入れたりしてしまいますよね。

夜は何かを進める時間ではなく、整える時間にしませんか?

明日を良い1日にするために、今日は無理をしない。小さな切り替えが、眠りの質をゆるやかに変えていきます。

好きな香りを焚いたり、ゆったりした呼吸とともにヨガをしたり、心が「気持ちいい」と思えることを一つだけやってみましょう。

体と心を静めることで、自然と深い眠りへと導いてあげてください。

眠りを深める夜ヨガ

1日の終わりに、ほんの数分だけ体を伸ばしてあげると、緊張が解け、呼吸が深まります。呼吸を整えることで心も落ち着いてくるでしょう。

ポイントは頑張らないこと。ポーズを完璧に取る必要はなく「気持ちいい」と感じるところをキープしましょう。

ここでは、おすすめの夜ヨガポーズを紹介します。

眠れない夜におすすめのポーズ①仰向けのねじり(スプタ・マツィエンドラーサナ)

  1. 1. 仰向けになり、両膝を胸に引き寄せる
  2. 2. 息を吐きながら、両膝を右側に倒し、両肩を床に預ける
  3. 3. 首を左に向けて、ゆっくり呼吸を5回ほど
  4. 4. 反対側も行う
  • 背中や腰まわりの緊張をやさしくほぐし、内臓の働きを整えます。 左右を入れ替えたあとは、背中全体が床に沈むような安らぎを感じてみてください。

眠れない夜におすすめのポーズ②猫の伸びのポーズ(ウッターナ・シショーアーサナ)



  1. 1. 四つんばいになり、両手を前に伸ばしておでこを床につける
  2. 2. お尻が下がらずにひざの上にあるようにする
  3. 3. 胸のあたりが床に近づくようにしながら、背中と肩をゆるめて呼吸を続ける
  4. 4. 胸の前や両脇の伸びが入る。両腕は伸ばした状態が辛いならひじをついてもOK

パソコンやスマホでこわばった肩まわりを解放し、呼吸の通り道を広げてくれるポーズです。「今日も一日おつかれさま」と、自分に声をかけるような気持ちで行ってみましょう。


眠れない夜におすすめのポーズ③壁脚のポーズ(ヴィパリタ・カラニ)

  1. 1. 仰向けになり、お尻を壁につけ、脚を壁に預ける
  2. 2. 腕は体の横にゆるめ、目を閉じて深呼吸をする
  3. 3. 吐く息を長くして、体の緊張をほどく
  • 脚のむくみや疲れを取りながら、全身の血流を穏やかに整えるポーズです。5分ほど続けると、呼吸で体がぽかぽかと温まり、緊張が解けていくでしょう。

眠れない夜と向き合う時間を大切に

秋は暑さから解放されてほっとする一方で、季節の変化に体も心もゆらぎやすくなります。

眠れない夜や、寝てもすっきりしない朝が続いたら、それは「リズムを整えたい」という体からの小さなサインかもしれません。

夜は、頑張る時間ではなく整える時間

光を落とし体を温め、呼吸をゆるめる。

一日の終わりに、ほんの数分でも自分を労わる時間をが、きっと明日のあなたをやさしく支えてくれるでしょう。

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